●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
たえちゃん、ちょっといつもと違うことに出会う巻だす。
珍しいこと
先週は、尾形大先生がうちにいらして、母へ素敵なハンカチーフを贈ってくれた。田舎
者の母は、猫の可愛らしいハンカチーフを見ても、何だか分からないという有様だった。
ちなみに母は美大卒でファッション関連の仕事をしていたにも関わらず、なのだ。うち
の母が個性的なのは、誰しもが認めることなのだが、ここ まで個性的だとは誰しもが想
像を絶することであろう。せっかく選んで買ってきてくれた、さすがの尾形先生もたま
げていた。
そして帰り際、お互い老眼ながらメルアドの交換をしていた。
この週末は、夫が新潟国体へ参加するためチームの仲間と出掛けた。私はひとり&愛犬
わたると一緒に留守番を思いっきり楽しむため、前もってプレイステーションのゲーム
を入手していた。夫が出掛けてからが、私のゲームタイムの始まりだった。
最近までゲームをすることはなかったのだが、(ハマるから)気分転換にやり始めても
いいなと思ったのだった。
私のやるゲームは、マニアックでものすごい面倒くさいシミュレーション。経営とか大
航海時代の歴史ものとか。5年ぶりくらいにやってみたら、よくぞこんなにめんどくさ
いものをやっていたと思った。要するに偏屈協でヒマだったのだろう。
寝ても覚めてもゲームをし、ちょっとやめてはネットをし、散歩をし、ご飯を食べ居眠
りをしながらまたゲームをした。そして日も暮れた日曜日の夕方、ゲームをセーブして
茶の間に行ったら、母が「ねぇ、あそこの焼肉屋に行こうよ!」とめずらしく私に言っ
た。
うちでは外食をするなどということは、1年に1度も無いことなのだ。私はめちゃくち
ゃびっくりしながら、母と一緒に近くの焼肉屋さんへ行った。
そんで、私も母もあんまり動いてないから、お腹がすいてもいないし、ちょっとだけ焼
肉と冷麺を食べて、大ジョッキのビールを飲んだ。そして小一時間ほどして帰宅した。
夫に話したら、思いっきりびっくりするに違いない。