10/13のしゅちょう             文は田島薫

(税金を浪費する人々について)

民主党が無駄な公共工事をすべてストップする方針を出したところ、各方面から批判

や継続の要望が出て来てるようだ。

国民福祉の観点から必要と認められた工事まで止めると言ってるわけではないので、

その要望には耳を傾け公平な視点で精査して結論をつければ問題ないはずなんだけど、

八ッ場ダム(やんばダム)のように、何十年も前から住民の大多数が反対してたのを

なんとか説得し代替え地への移住も済ませ工事にも予算の過半を注ぎ込んだ後、途中

でストップ、ってことならば、だれでも、それはないだろう、って気になるのはわか

るし、それを請け負う業者たちにとっては、保証されたと思ってた生活の糧を得る手

段をいきなり奪われるわけだから必死だろう。

しかし、何十年も前の計画から事情も変わり用途の必要性がなくなったのに、ただ、

ここまで注ぎ込んだ金が無駄になるから、って発想はギャンブルで負け続けてるのに、

何とか元を取りかえそうとして、結果、そこでやめたより何倍もの大損をする例に似

てて、違うのは金を使うのは役人で、業者には金は入り、損をするのは国民だけ、っ

てことで、国民はいったん払った税金がどうなってるかはあまり実感がないし、役人

だって、自分のふところから出た金じゃないので実感はない。喜ぶのは業者だけだけ

ど、とりあえず建設業界は活性化するわけだからいいことのようにも見える。

だいたい、もうすでに予算の半分以上使ったって言っても、公共工事の費用は完成時

には最初の予算の何倍にも拡大してるのが、自分のふところからは金を出さない連中

がやる仕事なんであって、本来は、例えば、不足している格安の老人福祉施設の建設

だとかその職員にその費用にまわすべきものであったと考えたら、国民はその分の不

足を自分たちで苦労することになる、ってことのわけだから、ただ仕事が欲しいとい

う業界だってだんだんそっちの方へ仕事をシフトして行く方がいいのだ。




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