11/24のねこさん       文は田島薫

うっしーまだ放浪中

土曜の昼前、家人が2階で洗濯物を干しながら外に目をやるとると、裏の家とフェンスの

狭いスペースにうっしーが歩いてたそうだった。

うっしーは7月になるころに同じ場所を行くのを見てから、久しぶりの出会いなんだけど、

その間に私と家人は夏休みという名目で2ヶ月ぐらい家を離れてたりもしてたから、留守

の間や、われわれがいる時も見てない時にそこを通ったりしてたかもしれない。

家人によるとうっしーはけっこう太ってて、ほんもののうしみたいだったって(ところで、

美容家かなんかで、メイうしやま、って人がいたんだけど、メイひつじやま、か、モーう

しやま、って方がすっきりするのに、って思った人は多いはずだ。余談だけど)。

で、ガラス窓開けた家人に気づいたうっしー、あわてて走って行った、って。

や〜、ぼくのこと気にかけてるような人がそこの雑草の家に住んでるんで、ぼくもこの近

所で暮らそうかって考えて初夏のころから家探してたんだけど、そのご近所の頼りになり

そうな人がある日こつ然といなくなってしまったもんで、心配したりさびしく思いながら、

他の場所探しの旅に出てみたんだけど、けっきょく見つからず、やっぱり、ここ以上の場

所はないな〜、ってわかり秋風が吹く頃もどってきたら、あのご近所になる人も帰って来

てたもんで、うれしかったんだけど、なかなかぼくに気がついてくんないし、ここらでも

なかなかいい物件が見つからないうちに、だんだん寒くなって来るもんであせりながら物

件探ししながら万一のためにとりあえずよりごのみしないで見つけたものなんでも食べて

体にシボウつけたりしてる奮闘中のぼくなんだけど、あ、、ご近所になる家の人がこっち

見てる、ととととと、あ、また、思わず逃げてしまった、ぼくのばかばか。


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