5/25の日記          文は田島薫

奥田英朗とハリソン・フォード

土曜日に返さなくちゃならない図書館の本、未消化のまま3、4冊めのフーコーの本に

手間取ったせいで、今回完読したのが1冊もないことに気づいたもんで、前日の晩と

その日の午後、奥田英朗の「マドンナ」だけでも、ってやっつけてから出かけた。

奥田英朗は仙台にいるミクシーの友人から勧められ同居人とともにファンになったん

だけど、図書館でも大人気とみえ、いつもほとんど借り出し中なもんで、どちらもお

勧め除外と言われてたそれと、神経症のジョン・レノン主演の「ウランバーナの森」

も読んだんだけど、なんのなんの、どれも心に響くもんがあっておもしろかった。


図書館行くと、やっぱり奥田さんの本はないもんで、よしもとばななや、いいかげん

あきらめればいいのに5冊めのフーコー本やらチャー、奥田民生(これも奥田さんだ)、

カーラ・ブレイといっしょに、聴きたいと思ったことが一度もないハウンドドッグの

CD を聴きたいと思ったハイロウズと間違えて借りて来た(タダでよかった)。


帰って来たらその場運動と風呂とビール、夕食とって、テレビ小さくつけたままギタ

ー弾いたりショーチュー飲んだりしてくつろいでると、なんだか映画が始まって、先

日インディージョーンズで活躍見たばかりのハリソン・フォードが地味なビジネスマ

ンになってオフィスで仕事してる間に自宅の妻子が武装した男らに突然踏み込まれ縛

り上げられてるもんで、こりゃいかん、って思わず引き込まれ、とうとう最後まで見

てしまった、…しまった、こりゃいかん。先週に引き続き娯楽アクション、おもしろ

いんだけど、見た後でなんだか空しいもんが残るなんだかどれも似たりよったりのハ

リウッドの定型職人芸、でもハッピーエンドだったんで一安心。


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