5/4のしゅちょう 文は田島薫
(医薬品の通販規制について)
医薬品の通販が国民の安全のためにならない、って理由で政府はそれを規制しようとす
る動きがあるらしい。
医薬品は薬剤師がきちんと対面で説明をして適正に販売するべきなので、それができな
い通信販売は危険だからやめさせるのだ、って聞けば一理あるようにも聞こえるんだけ
ども、現実的には、薬を買う客がドラッグストアなどで薬剤師に説明を受けたり相談し
たりしないで買う場合がほとんどなのだし、通販だって、それを求める方も売る方も症
状や使用上の注意は厳密に説明したり受けたりということはできるわけだし、店で対面
じゃなければいけない、って主張は大きなお世話のへ理屈にしか聞こえない。
第一、地方の過疎の村などで通常の薬さえ手に入りにくい人や、特殊な病気で通販でし
か手に入らない薬が必要な人がみんな口を揃えて、通販規制はやめてもらわないと困る
と言っているのにもかかわらず、安全性に問題があるから、って主張し続ける厚生省は
その措置によって患者が必要な薬を得られず死んでしまったとしても、安全のためなら
仕方ない、って、馬鹿論理を主張してることに気がついてないらしい。
もっとも、その主張のもっと本音の面では小売り店と繋がった利権を守りたい薬剤師協
会から政治献金をもらってる自民党の「心配り」があるようだから、国民の安全を心配
してるため、って主張はまったくのまゆつばもんなのだ。
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