3/9のしゅちょう             文は田島薫

(小沢違法献金問題について)

民主党の小沢代表の秘書が違法政治献金受け取りの疑いで逮捕された、ってことで、

民主党の支持率が数パーセント下がり、逆に自民党が数パーセント上がり、逆転して

た民主党支持率がまた自民党に戻った。

信頼してた民主党がそんな不正するようじゃもう支持できない、って思った人々がけ

っこういたせいだろうけど、信頼を失墜し続けてこそすれ、別にそれを増加させるよ

うなこともしてない自民党の支持率アップ、ってところがおかしい。

信頼してたから余計それへの裏切りを感じた、って人が、やっぱり自民党でいいや、

ってことにしたんだとしたら、「仕掛人」の思うつぼってことなのだ。

自分の胸に手を当てて考えてみればだれでも分かる通り、われわれ日本人ってものは

昔から、本音と建前、って行動原理でやってきた国民なわけで、そんな例はわれわれ

の日常生活の場でも沢山あり、それを、不正だ、って言い出せば切りがない。

それによって疎外され不利益をこうむる人が出る、ってことであれば、改善しなけれ

ばいけないわけなんだけど、そういった種類の法整備が米国などとくらべても厳密で

はない日本では、法上の網をくぐった認識や処理がどこでも行われている、って状態

なわけだから、それが、政党にかかわらず平等にすべての部門において、きちっとチ

ェックされるような法や機構が整備されてないまま、党利党略でたがいのあら探しし

てる現状の中、検察を軽いフットワークで任意で行使しようと思えば、どうしたって

政権取ってる政党の方が有利になるのだ。

小沢さんに向けた捜査と同レベルのことを自民党の全議員にしたとしたら、全員が悪

代官、悪商人ってことにもなりかねないわけだから、それこそ、現状認識の公平さの

バランスを欠いた違反情報に惑わされないことが国民の努めなのだ。

建前本音が通用するような制度のチェック機能不備こそを改善すべきなのであって、

それをわざわざしない自民党の悪知恵自分都合の情報操作に乗らないことだ。




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