思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
大人シャンさんがあなたの定額給付金への迷いを解決してくれます。



さもしいのは、だれ?



4日、08年度2次補正予算が衆院で再可決され、定額給付金が支給されることになった。

この給付金の目的が、景気対策なのか生活支援なのかはっきりしないために国民の7割が

給付金を評価しないという。

しかし、いざ給付金が支給されればこの7割の人は受け取るだろう。それでいいのである。

法というものは成立するまでは多くの意見を戦わせ、成立したならば従えばいいのだ。

給付金について麻生首相は、金持ちが受け取るのは“さもしい”と発言して物議をかもし

たが、これは彼が景気対策か生活支援かをはっきりさせず、発言がふらついたのが原因だ。


結局その目的は明示されず全国民に支給されることになった。その効果の多少は別として

経済対策の性格が強くなったので、金持ちが受け取ってなんの不都合があろうか。

早々と、6日に支給された地方の町の映像を見ていると、のし袋に入った給付金を押し頂

く老婆、受け取った窓口の隣で税を給付金で納める主婦、生活必需品をまとめ買いする老

夫婦が映しだされている。これが正しい姿ではないかと思う。

ところが給付金を受け取りながら、くだらないバラマキだとか、経済効果に疑問があると

言っている人がいる。この方がよほど“さもしい”といえるのではないか。文句を言うな

ら受け取らなければいい。ある自治体のように受け取らない人のために寄付の窓口を設け

たところもある。今後このような自治体が増え、寄付する人が数多く出るといいのだが。


また、近い将来消費税が上がるからと、貯金をする人がいるがこれも“さもしい”。

消費税と今回の定額給付金はまったく別のものである。今回の給付金がなくても消費税は

上がる。消費税はシステムであり、給付金は一次金、言ってみればイベントである。イベ

ントは楽しんでこそ意味がある。

貯えもなく、月に4〜5万円の最低の年金で生活をしている人達は別として、趣味を楽し

むなどいくらかでも生活に余裕のある人は、この金は貯金をせずに使うべきだ。ささやか

ではあるが経済効果はあるし、なによりも消費マインドを活性化してくれる。


特別使い道が思いあたらない人は、友人を呼んでもてなすがよい。

昔から言うではないか、「友あり遠方より来る 而 楽しからず也」(笑)と。


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