7/27の日記 文は田島薫
ふじさんごめんね
先週末は家人と両親のいる茨城へ行ったんだけど、庭の木が伸びすぎちゃってるんで
切ってくれ、って言われてたんで、家を午前中に出て着くと、ちゃんと新しい高枝切
りバサミを用意してあった。ひと休みもそこそこに、さっそく、どれを切ったらいい
のか聞くと、以前おやじが子供の学習塾のようなことをやっていた時使った庭にある
安普請の建物の屋根とベランダと一緒のような鉄の手すりのまわりに繁ったふじのつ
るをだ、って言うのでその高枝切りバサミ持ってさびてぼろぼろの小さい外階段を上
ると、伸びに伸びた枝だだかつるだかわかんない大蛇のような固い木肌がびっしりと
鉄の手すりの内と外にくいこんでいる。
とりあえず上へ伸び切った枝などを切ろうとしたら、その新しい道具はいらない近さ
だし、あちこちつかえて使えるもんじゃない、と思ってるとこへ、おやじが完全にさ
び1色の切るの無理じゃないの〜、ってのこぎりと同じく手バサミ持って来て、これ
で切った方がいいぞ、って言う。じゃなんのための新しい道具の用意だったんだ、っ
て言いたいのを抑えながら、どんなふうに切ればいい?この太いとこ切っちゃってい
いのかな?って言ってみると、うん手すりの下あたりで切っちゃっていい、って言う
もんで、さっぱりさせたいんだなと理解し、言われたまま切れないのこでえらい苦労
して汗びっしょでやっと切ってから、よく見ると手すりのまわりじゅうびっしりとま
わってるやつの大元切っちゃってるわけだから、いきなりそれらは栄養補給の源を喪
失した形になってしまっていたもんで、いいのかな〜、って思いながら、おそまきな
がら後で確かめると、おやじは自分で言ったこと忘れて、それじゃだめじゃないか〜。
ま、幹から出た中ぐらいの太さのが一メートルほど手すりにからんでたんで、彼に将
来を託そう、ってことにしたのだった(だめだよ〜)。や〜わりいわりい。