7/13の日記 文は田島薫
じゃがいもと祭ばやし
1週間ほど前おふくろから電話で、近所からじゃがいもとたまねぎを大量にもらった
んで食べ切れないから送っていいか?、って電話あったんで、じゃ送ってって言って
おいたら、段ボール箱ででっかいそれらがいっぱい送られて来た。
冷静になって考えてみたら、わが家じゃ、1ヶ月に1回作るか作らないかのカレー以外
それらを使うことはめったにないわけで、どうすんだこれ、って思ったんだけど、す
ぐに、そだ、カネコさんにやろう、ってカネコさんは近所で一人暮らしてるおばさん
で88才の今も元気いっぱい、毎日迎えに来る娘の車でもうひとりの娘のやってる食堂
の手伝いをしてるのだ。食堂の休みの土曜日、念のため買い物の途中寄り、もらって
くれるか聞くと、大喜びでもらってくれるということだったんで、夕方大きなポリ袋
に段ボールの中の大半を入れて持って行ってたっぷりお礼を言われた。
さて、日曜はなんてこともなく、読書などでけっこう静かに過ごしたんだけど、どっ
かから祭りばやしが時々聞こえて来てて、同じ町内が祭りなんだな〜、って、祭り好
きが聞いたら怒りそうなぐらいクールにやり過ごしていた。私は祭りのまっただ中に
入っていっしょにエキサイトするより、ずっと離れた場所から、一杯飲みながら雰囲
気を味わう、っていった方が好きなのだ、ラクチンだし。
で、その場運動をし風呂に入り、ビール飲んだり、食事したりして、後片付けしたり
くつろいでると、もう8時だって言うのにまた神輿をかつぐ声が聞こえて来た。
そんなに騒ぐんだったら、ちょっと見に行ってみっか、って家人とゆっくり家の前の
夜の坂を上って行き、目と鼻の先で人だかりしてるアスファルト製旧街道の方へ歩い
て行った。
わが家がちょうど町内と町内の境界近くにあるため、そこではとなりの町内の神輿が
最後のひと騒ぎしてるところだったようで、こっちの道の少ない観客の中心にいたの
はあのカネコさんのおばさんだった。や、こんばんは、って言うと、またたっぷり、
じゃがいものお礼を言われた。これだけ喜んでもらえれば、子供にせっかく送ったお
ふくろとしても、ま、いっか、って思うんじゃないかな〜多分。