1/26のしゅちょう 文は田島薫
(麻生首相の善意ついて)
麻生首相の政治能力について批判が集中してるわけだけど、彼が志の低い人間だとい
うわけでもなさそうで、世の中の矛盾解決や世界の平和作りに貢献したい、という意
志を持った善意の人だ、ってことは、効力がゼロに近いとはいえ、定額給付金やイス
ラエルに対しての和平提案の電話などでもわかる。
彼には少しでも物事がよくなるように行動したい、って意欲はあるのだ。イスラエル
によるパレスチナ自治区ガザへの乱暴な攻撃によって、一般人の住宅などが無慈悲に
破壊されて、人々が路上に放り出されてるのを見て、緊急援助物資の輸送を決めたこ
となどはその素朴な善意の現れだろう。
本来なら、国際人権法上から言ってもイスラエルがそれをやるべきもんだろうけど、
ただハマスを潰したい、ってことだけが目的になり思考停止状態のイスラエル政府は
何の手も打たず、罪のないパレスチナ市民は身内を殺されたり心身を傷つけられたり、
住居を奪われたり、寒空に食べるものも足りない状態に放っておかれてるわけだから、
世界平和を目指す意識がある者ならそれを見過ごすことはできないはずなのだ。
ただ力関係の戦略だけで、敵国を困らせて負けを認めさせることによる解決を進める
物質的優位な国のやり方こそが、アラブ過激派のテロの理由になってるわけだから、
その力でねじ伏せるといったそれをやればやるほど、一般市民の子供をテロリストに
養成して行くといった悪循環を進行させるのだ。
麻生首相のは、短絡的で実効性が薄いところに難があるけど、その基本的直感は間違
ってないのだから、なんとかそういった善意は共感し、強力に実効化するブレーンや、
善意を持ち実効性でも有能な政治家が増えるのがいいのだ。
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