2/23の日記 文は田島薫
二日酔い前夜と当日
土曜は尾形歌人の誕生日で、当人からの提案で自分の誕生日を祝おう、って言われ
てたんだけど、毎週ホームページの歌の更新の時一緒に飲んでるわけだし、誕生日
とはいえまた別口で飲むのも、諸々の事情もありちょっとエネルギーいるな〜、っ
て悩んで返事をあいまいにしてたら、前々日ぐらいにメールで、彼の行きつけの居
酒屋でいかが?ってことだったんで、行ってみっか、って同居人と出かけた。
夕刻、北浦和の埼玉県立近代美術館前で待ち合わせて向かった店は、土間にカウン
ターと6畳ほどの座敷きが並んだ懐かしい雰囲気の古びた安酒場だった。
当人プロデュースの3人だけの誕生会、うれしそうな顔の歌人と野菜天やアジのな
めろうなどで、ビールや1升びんで入れたショーチューボトルでホッピーを飲んだ。
早い時間から始めたもんで、2〜3時間で店を出た後、もう1合だけ飲んで帰ろう、
って歌人の提案にも、もう1合は普通にアリだな、と感じて、二つ返事で応じて入
った大衆小料理屋風スナックの気立てのよさそうなママが、頼んでもいない2本め
の大徳利をサービスのように出すもんで、それも飲んで出たら、翌日は軽い二日酔
いだった。
この10年ぐらいは乱暴な飲み方は極力さけてるんだけど、気分が滅入る二日酔いの
日を若い時から散々経験してる免疫のおかげで、ちょっとぐらいの二日酔いならま
あまあの気分で休日を過ごせる私だった。
夜何気なく見たテレビで白州正子関連のエピソードを語ってて、彼女が料亭へ行っ
た時そこの仲居が、一期一会のつもりでご奉仕させて頂きます、と言ったのを聞き、
後、一期一会という言葉がきらいになった、って言ったって話は、なるほど、と思
いながら、いろいろ考えさせられたその日のヒット話だった。