思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
けい眼シャンさん、世界的視野で軽〜く事象を論評しました。



わたしは、何もしていない。 



感染したPCには、なんの影響もあたえずに遠隔操作により迷惑メールを発信するBot

ウィルスが広がっている。その被害は世界で数百万台、国内でも50万台に及ぶという。

このウィルスに感染したPCは、持主の知らぬ間に不正メール、一斉メールの発信元に

なってしまう。このウィルスにより、メール機能がマヒをしてしまい、インターネット

を利用して商売をしている企業の死活問題に発展しているそうだ。

表題の「わたしは、何もしていない」は、このウィルスの駆除にあたった、ウィルス駆

除会社の社員から説明を受けた主婦のつぶやきである。自分のPCになんの変化もない

のだから、(わたしは何も悪いことをしていないと)つぶやいてもむりはない。

このウィルスの怖いところは、被害を受けた企業がメールの発信元であるPCの持ち主

に対して損害賠償の請求が法的に可能らしいところにある。

その根拠は、PCの持ち主は自分のPCを100パーセント管理する義務があるという

ところにあるらしいが、セキュリティ機能をすり抜けて入ってくるウィルスがいくらで

もあるので、素人には無理な話しだ。

しかし、法律は「わたしは、何もしていない」を許してくれない。


先ごろ、中川前財務兼金融担当大臣が「ゴックン」と世間に楽しい話題を提供してくれ

た。マスコミは、醜態だとか、国の恥だとはやし立てるばかりでG7における彼の仕事

の結果についてはほとんど報道していない。(醜態を恥じるなら、麻生内閣がいまだに

続いていることの方がよほど醜態です)


国際会議においては、国の為に有意義な仕事をしたかどうかを一番に論じるべきで、酔

っ払って醜態を晒したとかどうかという事は二の次三の次に扱うものだ。それを天下の

一大事のように報じるマスコミはどうかしている。

アメリカのABCのように「悪化する世界経済問題を解決するために世界の首脳が集ま

ったが、起きているだけでも難しいことが判明した」というくらいにユーモアを含んだ

報道ができないものか。


確かに今回の醜態は誉められたものではない。しかも彼には酒による失敗が数多くある

という。前にも書いたが政治家というものは天から降ってくるものではない。国民が選

んだのである。

また、マスコミも同じだ。

今回のことは、AP通信が報じなければ与党とのなれ合いでシカトを決め込むつもりだ

ったようだ。このような許されざる醜態を演じるマスコミも国民の支持のもとにある。

社会への無関心(わたしは、何もしない)は、政治、マスコミ共に世界に醜態を晒す結

果になるということを肝に銘ずべきだ。

世界は「わたしは、何もしていない」を許してくれない。


今日は、ココ通の入稿日。

「わたしは、何もしない」というわけにもいかず、思いつくままを“やっつけ仕事”で

書きました。データ不備はお許しを!


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