12/21の日記          文は田島薫

サッカークラブ世界一とお笑い日本一

土曜の晩はサッカー・クラブワールドカップの3位と優勝の決定戦があった。わがレッ

ズも日本も関係ないんで、無視しようかなとも思ったんだけど、けっきょく延長戦、バ

ルセロナ、メッシの決勝ゴールの夜中3時半まで見てしまった。

地元浦和レッズの末端的サポーターであっても、サッカーそのものの熱狂的ファンって

わけでもないんで、チームや選手のこともあまり知らず、へ〜、って感じでぼーっと、

ギター弾いたりしながら見てるんだけど、さすがになんでも最高レベルの技術ってもん

はすごいもんだ、って感心したのだった。

で、翌日曜の夜はお笑いの日本一を決める、M1グランプリ、こっちも、お笑いがもの

すごく好きってわけでもないんで、長時間テレビでそれ見るのも疲れそうだからやめる

かな、って思いながら、きちんとチャンネルを合わせた。考えてみたら、去年もその前

もずっとそうやって見てたのだった。

日本一おもしろい芸人が勝ち進んでしぼられて来たわけなんだから、相当おもしろいん

だろうな〜、って期待しすぎると、客席は笑ってても、全然こっちは笑えないのもあり、

とはいうものの、さすがにたいていは笑えて、つぼにはまって大笑いするのもあり、笑

いの技術レベルと同時に観客や審査員それぞれ自身の笑いのつぼのようなものも微妙に

違うわけだろうから、私自身の評価で、あれは全然だめだ、って言っては失礼なほど、

みんなの真剣さが伝わって来て、余計笑えなくなったりして、って、それじゃやっぱり

だめなんだろう、そう感じさせるようなんだと。やはり優勝したのは思わず大笑いさせ

られそんな努力の跡などを考えさせるヒマを与えないほどテンポがいいものだった。

やっぱり、悲壮な意気込みだとか努力の跡だとかを感じさせちゃ減点になることがあり

あり分かってて、芸人たちはそれを見せないようにかつ、大勢のライバルを抜いて勝て

るよう渇望し、非常な努力しながら頑張ってるわけだから、一流を目指すとなるとお笑

いもなかなかハードで厳しい世界なんだな〜、ってどうしても考えてしまう。

(だから、そういう考えは迷惑だから大きなお世話はやめてくれ。芸人代表談)


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