思いつくまま、気の向くまま 文は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいの「ぼけのたわごと」、タイトル変えました。
シャン先生、衆議院選、今もやっぱり覚めた目で眺めてます。
何歳になった?
衆院選まっさかりである。
民主党への政権交代が声高に叫ばれている。政権交代そのものは歓迎すべきことであるが、
今回の選挙の不毛なところは、民主党政権が望まれているわけではなく自民党がダメだか
ら民主党に、というところにある。
新聞が民主300議席と書きたて、無所属でありながら初代民主党議員とポスターに大書
して物議をかもした元職候補がいたり、自分の名前は言わずに民主党名を連呼するのみと
いう候補者がいるなど、お祭りムードの選挙戦が行われている。
このように数合わせのみで成り立った政権がどういうことになるかは、小泉郵政選挙が範
を示している。民主党が300議席を確保したとき、国民はその責任をとれるのか。
某革新系偏向テレビ局が日替わりで八百屋、魚屋、運送屋……と、各業界の人をインタビ
ューしている。インテリとは程遠いそれらの人のなかに「だれが悪いと言ったって選んだ
おれたちの責任なんだ」と言う人が何人かいた。なまじ中途半端の学問をして、マニフェ
ストがどうとか言うわりには都合が悪くなると責任転嫁をする人種よりも肌で政治を受け
止めている人達の方が正しい判断をするのだろう。
1951年、米議会でマッカーサーが民主主義の成熟度について「日本は12歳の少年、
日本ならば理想を実現する余地はまだある」と演説をした。この時、欧米流の物の言い方
がわからなかったのか、故意にやったのかわからないが「日本は12歳の少年」だけがフ
レームアップされてマッカーサーの人気が一気になくなった。しかし、言っていることは
当たっていた。
あれから58年。「12歳の日本少年」は、何歳になったのだろう。