4/6の日記 文は田島薫
連日小花見
先週のココアスタジオの花見は、けっこう暖かくて成功だったんだけど、花があん
まり咲いてなかった、ってとこが玉にキズだったもんで、今週は満開の桜見直しに
行ってみっか、ってことで同居人とも意見が合い自転車で土日とも出かけた。
ちなみにその土日のテレビは、ただのロケット実験に、北朝鮮がミサイル撃つから
国民は十分注意しろ、ってな勢いでなんだか大騒ぎしてたけど無視。
土曜は、食料の買い出しのついでに駅の向こう側に大量のピーナツ買い込みに行っ
たら、昔小さな祠のある小山だったあたりにできた公園に桜がいっぱいだったもん
で、最初予定してた図書館近くの公園を変更して、ピーナッツにビールも追加して
買ってから、そこでちょこっと花見をすることにした。
家族連れが多いそこは、大酒飲んでる人は見当たらずみんな地味にくつろいでるん
だけど、携帯バーベキューセットのようなもんで大量の臭い煙をあたりに広げてる
グループがいたりであまり落ち着かず、3〜40分で退散した。
日曜は先週の花見会場の調宮(つきのみや)。満開のわりに、先週より花見客が少
ないぐらいの、そこも家族連れやカップルがメインで、大酒飲んでるのは見回した
限りでは一升瓶2本立てて真っ赤な顔で大声で談笑してる4人連れの老人グループだ
けのようだった。彼らは老人だけに来年も大酒飲める保証がないというわけで、多
分、今だけでも力いっぱい飲んでおこうという気なんだろう(大きなお世話だ)。
われわれふたりは石積みのステージ状の場所で、缶ビールを少量だけ飲みながら、
読書したり、あたりを観察したりしたんだけど、われわれのななめ前にいたフラン
ス人女2人男1人、日本人女1人グループは缶ビールの小さいの1本づつ飲んでから
さっさと帰って行き、その後やって来た子供2人つれた夫婦はみんなでマックの袋
からハンバーガー出して飲み物もなしで黙々と食べ、食べ終わっても夫の方はぼー
っと、中空をうつろに眺めているだけ、子供も騒がず、なにか重い空気が漂ってる
とこ見ると、なかなか厳しい状況にある家族のようだ(大きなお世話だ)。
こっちも缶ビールの2本目開けようかな、って考えたんだけど、あまりあたりの雰
囲気に盛り上がらないもんを感じたし、じゃ、帰っか?、って言って帰った。
夜は飲み直しながら、図書館で借りてた奥田英朗の「ウランバーナの森」を読んだ。