昨日の日記 文は田島薫
ゲネプロと立ち飲み
先週末の夜は、私がプログラムをデザインした赤羽オペラのゲネプロ(通し稽古)
見物に同居人と出かけた。
歌の更新で事務所に来たプロデューサーの尾形さんを誘ったら、いつものように
行く、という返事をもらっていたんだけど、当日簡単なメールで確認したら、当
人すっかり忘れてて、でも、2時間遅れで来る、ってことだった。
赤羽駅に着き、会場まで歩く途中に新しい立ち飲みが出来ててけっこう繁盛して
る様子が見えた。同居人は反対だったけど、ちょっとだけなら帰りに尾形さんと
寄ってもいいかな、って思った。
予定より10分遅れで会場に入って行くともう演技は始まっていて、演出の飯村さ
んが中央の演出席からニコニコわれわれを迎えてくれた。
オペラは長崎のキリシタンの殉教をテーマにした少し重いものだったけど、音楽
と歌で構成されたりすると美しく、殉教もいいのかな、って気分にもさせられそ
うで、作者の主題からはずれるかも知れないけど、私には、生きる誇りのような
価値を訴えてるところの宗教の洗脳力と人の感情の危うさも考えさせられた。
終わりまで後、3分の1弱ぐらいの時尾形さんが現れた。
おたがいに持ち込んだビールなどを目立たないように飲んだりしながら観劇終演。
外出たら、尾形さんもその立ち飲みのこと気がついてたらしく、ちょっと寄って
行こう、って言う、同居人はやっぱり反対してから少し折れ、30分だけつき合う
ってことにして入って聞くと、閉店までちょうど30分ぐらいだった。
同じ赤羽にイバったおやじの立ち飲みがあり、そこは、飲ましてやってるんだ、
話しをしないで、さっさと注文してさっさと飲みさっさと帰れ、って態度をして
て、ほんとに話してるのを止められたり、カウンターにひじをつかないでくれ、
とか言うもんで、入ってやるのを止め(?)てたこともあり、全然愛想がいいこ
っちの店の勝ち、ってことで意見一致した。