9/1のしゅちょう             文は田島薫

(原丈人さんのえらさについて)

また糸井重里さんのホームページ読んだ受け売りで恐縮ですが、感心したもん

で、概略ご紹介。
※全部知りたい方は→http://www.1101.com/hara/2007-11-29.html

原丈人(はら・じょうじ)さん、25才ぐらいの時、考古学が好きで、南米エル

サルバドルで2〜3年、マヤ文明の探究などに没頭してて、年収60万円ぐらい

でも、楽しく充実した生活してたんだけど、遺跡の発掘を自分自身でやりたい、

って思うようになったら、金が必要になり、それを自分で稼ごう、って決め、

米国のスタンフォードのビジネススクールへ入ったら、そこへアップル創った

ばかりのスティブ・ジョブスなんかが出入りしてて、そういった若者がどんど

ん成功して行くのを目にして、経営的には素人なんだけど、すぐれた能力や夢

を持った若者に資金を出してる人たちがいてそれが、ベンチャーキャピタル、

ってビジネスだと知り、それがおもしろいからやろうと決めた。

で、彼のえらいのは、それを、後進国の発展の貢献にからめよう、って志した

ことだ。例えば、平均年収100ドルほどの最貧国バングラデッシュで、一番必

要な医療や教育について、最小予算で最大効果を生む方法を考える。少数の教

師で国じゅうの子供を教えるために、先端パソコン技術を使って、無線大画面

ハイビジョン放送をすすめる事業を起こした。

それを、非営利団体の慈善行為でやるんじゃなく、営利組織でやるんだけど、

投資家と現地のNGO(
BRAC)の出資でされるのでふつうの企業が利益の5〜

8%ぐらいしか使えない事業費が25%も使えるとか、値段が高くて性能の悪い

大企業の設備でなしに、小型で電力消費も少ない中小企業の先端技術を採用し

てやる方式だと、利権がからむ日本のODAなんかで試算したら600億かかるも

のが20億以下でできるというようなことを追求発見する。

600億かかるとすれば、非営利の慈善団体という形は無理なので、どうしても、

ODAってことになり、結局腐敗政権の私服を肥やすことになるだけだと。

で、彼は、それの成功例を作って
法律を提言するために平然と 日本政府の委員

会にも入っちゃたり、必要なら、試験受けて国連組織に入っちゃったり、どん

どん志を実現させる手を打って行くのだ、苦しむ人たちのために。




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