ぼけのたわごと 文は上一朝(しゃんかずとも)
大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
今回のシャンさんは、「自分だけとりあえず無事」は平和とちがう、って言ってます。
平和ってなに
「平和ということは、どういうこと。実感がない」高校生世代にこういう考えを持つ人
が多いそうです。
平和の相対に戦争があり、戦争とは、「外国を敵とみなし、砲弾が飛び交い人が死ぬ事」
と、定義をすると現在の日本に戦争はありませんから戦争に相対する平和の実感もない、
と言われても納得できます。
先日アフガニスタンでNGOの伊藤さんが殺されました。殺したほうの理由は、「アフ
ガニスタンを不安定な状態にして外国人を追い出すため」と言っているそうです。これ
はどういうことでしょう。各国のNGOをはじめいろいろな団体がアフガニスタン国民
を助けるために献身的な活動をしている反面、テロリスト(不思議な定義ですが)討伐
に勤しむ平和維持軍の誤爆による一般人殺傷が続いています。外国の援助による生活の
向上と外国による無益な殺人を天秤にかけるとどうしても殺人のほうが重たくなります。
国民が外国に対して敵意をもつ、これは戦争です。
では、日本は平和かというと否です。確かに目の前に砲弾も飛びません。人も殺されて
いません。しかし、このような事態をまねいたアメリカの作戦に協力しているかぎり参
戦国なのです。この事件のあと政府高官が言った言葉、「これで自衛隊の派遣はなくな
った。(アフガン平和維持軍の後方支援の計画がありました)このうえ洋上給油を断っ
たらアメリカがなんと言ってくるか、恐ろしくて考えることもできない」。この一言が
すべてを語ります。アメリカ頼りの日常生活を考えてみてください。日本はこの戦争か
ら逃れられないのです。
平和とは、目の前に戦火がなくとも、このような外国の恫喝に脅えることなく、また、
外国を脅かすこともなく生活できる状態を言うのです。