10/20の日記          文は田島薫

台所生活

土曜の夜はわが浦和レッズと神戸とのゲームの録画テレビがあって、調べれば結

果は出てるのを、わざと調べずフルタイム応援したんだけど、1対0で負けた。


日曜の午後は新宿で、舞踏家の成瀬さんが舞踏家元藤さんの5回忌祈念した舞踏

を小芝さんの写真展のイベントとしてやるという招待を受けていて、プロデュー

サーの尾形さんや映画監督の筒井さんも来るようなんで行ってみようかとも思っ

たんだけど、どういうわけか気分がすぐれないんでやめて、とりあえず近所の図

書館行って、源氏物語関係の本と黒沢明関係の本やシカゴブルース、小野リサ、

少年ナイフ、ビリーホリディとふだんあまり聴かないアースウィンドアンドファ

イアーのCD借りてから、駅前の100円ショップに回り、台所洗剤と金属タワシと

スポンジタワシを買って来た。


帰って来たら、解凍しておいたイカとじゃがいも、にんじん、たまねぎ切って、

炒め、ニンニクと粒コショウで味整えて市販のルウ(宗教上、
ってのはウソ、原料

にチキンが入ってないものを厳選)でカレー仕込んでから、その場運動して風呂

に入り、出てから、同居人の長湯が済むまでの間、台所のガスレンジ前の油汚れ

の掃除をかなり激しくやったんだけど、時間切れで頑固な汚れは完全には取れな

かったもんで、また後日挑戦することにした。


風呂から上がって来たこのところ体調不良で人に当りがちの同居人、汗かいて奮

闘した掃除人に向かって、そんなとこいくら掃除したって綺麗になんない、って

おっしゃってから、奮闘した料理人がカレーに大根おろしつける、って言ったら、

カレーと大根おろしなんか食べたくない、ってお騒ぎになったけど、料理人がそ

れを無視して、カレーと大根おろしと豆腐を出したら、全〜ん然合わないっ、っ

て怒ってから、カレーをひとくち口に入れたら、思わず、おいしいね、って言っ

て、おかわりまでした。

本当においしいものはだれでも食べればすぐわかるのだ。


戻る