ぼけのたわごと 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
今回のシャンさんも歌人と共感コラボしております。
曳っかわせ
最近、尾形大人と赤い糸で結ばれているのではないかと思うことがある。
秋、十月、川越祭。実にタイムリーに歌を詠んでくれた。
華そえし手古舞衆山車祭り 江戸を匂いて川越の秋 〔尾形充洸〕
川越祭とは30年を越す付き合いだ。祭りが観光化してしまったのと、最近は地の利
が悪くなったので、しばらくご無沙汰をしていたが、今年は気が疼いていたところで
あった。
川越祭は山車見物もよいが、何と言ってもお囃子がいい。写真とともに往時のテープ
を引っぱり出して久しぶりに祭りの雰囲気にひたった。
表題の「曳っかわせ」は、街中で山車が出会うとお互いに奉納の意味をこめて儀礼打
ちというお囃子をすることを言う。巷では、相手のお囃子に引き込まれた方が負けと
言われているがそのような事はないようだ。正しくは、「曳きあわせ」というので、
尾形大人の歌への引き合わせにひっかけた。