10/6の日記 文は田島薫
バンドゴッコ
金曜の晩遅く電話があり、だれだろうと思ったらサニーで、都内で打ち合わせの
後、池袋からかけてるんだけど地方の自分の家へ帰る電車が終わった、ってこと
だったんで、来い、と言った。日にちが変わった頃来た彼は、電話では全く酒は
入ってない、って言ってはずなのに明らかに酔った顔してご機嫌だった。
少し飲む量を控えることにして、ニセ缶ビールを1本づつ飲みながら、2時間あま
り同居人をまじえ3人で近況などを語り合ってから寝た。
翌日は、エレキギター、エレキベース、アコスティックギターのチューニングし、
パーカッションも混ぜたりしながら思い思いに楽器を取り替えながらバンドゴッ
コをした。
私はサニーと他のメンバー二人と一緒にゴッコバンドを組んでいて、以前はたま
に集まって練習したりしてたんだけど、それぞれのやりたい音楽の方向性が微妙
に違ったりして意見が対立したり、って演奏のレベルを無視して、そっちの方だ
けプロのような悩み抱えたりしてるうちに、一番テクニシャンのサニーが本格ラ
イブ活動してる地元のバンドにスカウトされたり、それぞれの本業などの関係で
スケジュールがなかなか調整つかなかったりで、ここ何年かは活動(?)休止状
態になっていて、こうしてサニーが来た時などに不完全バンドが復活するのだ。
サニーのベース、同居人のパーカッションで、私がハチャメチャストラトキャス
ター大暴れを楽しんでたら、気まぐれオンボロアンプから勝手に音消されちゃっ
たり、サニーのリクエストで私がリズムギターやってボブ・ディランの「天国の
扉」歌い、同居人がベース弾き、サニーはリードエレキギターのアドリブ楽しん
だりして遊んだ。
陽が傾きかけた頃サニーは、晩飯はマーボー豆腐にしようかな、などと言いなが
ら、家の前の上り坂をリュックしょって帰って行った。