●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

さすが映画の街(?)、たえちゃん夫妻もオーベージンのような夜の過ごし方だす。


レッドクリフ

ただいま公開中の、「レッドクリフ」を観に行ってきました。

主人は「ハンサムスーツ」の方に興味があったらしいんだけど、そのあたりは話し合いの

上、「レッドクリフ」に決定。

三国志は全然詳しくなくて、小学校低学年の頃、確かNHKで人形劇があったと思うんだけ

ど、それを見ていて、ちょっと難しいなと思っていた。理解するにはあまりにも小さかっ

たのかもしれない。三国志よりは、マチャアキと故夏目雅子さんの「西遊記」の方が断然

興味があった。いつか三国志を読んでみたいと思いつつ、今に至っている。


レイトショーに行くために、その日の夕方は少しお夕寝をした。体調を万全にして超大作

を観に行くのも、客としてのマナーだと思うのだ。お腹具合もおトイレ具合もちょうど良

く、いざ入館した。夫はちゃんとコーラとお菓子を買っていた。

お客さんは、山形のレイトショーにしては、多い方だった。山形は何でも並んでチケット

などを買うことが珍しい。私たちはまあまあ良い席のチケットを買うことが出来た。一番

大きな上映室で、7〜8割くらいのお客さんがいた。年齢層は老若男女どちらもバランス

が良かったようだ。中年の方々がご夫婦でいらっしゃっているのをみて、良いもんだなぁ

と思った。


キャストは美男美女が多く、とても快適に観ることが出来た。

特に孔明役の金城武君は、美しさにますます磨きがかかったようだ。彼の美しさと確かな

語学力は、知的な演技にさらに磨きをかける。小喬役のリン・チーリンさんのみずみずし

い美しさには、見惚れてしまった。私が最も注目したのは、趙雲役のフー・ジュンさんで、

誰かに似ているなと思いながら観ていたら、私の友人にそっくりの大変イイ男だったこと

に気がついた。勇敢な役柄も格好良かったし、ひとりで「イイ男はやっぱりイイ男だ」と

納得していた。私の友人も、ノーブルでイイ男なのである。

映画に集中している最中、夫がお菓子の袋を開けようとして、パリパリカサカサ音を立て

ていたので、ちょっとイラっときた。私の前の席には、そんなに大柄でもないくせに異様

に座高の高い男が座っていて邪魔だった。その連れの女が有声音で喋るのもイラっときた。

それなのに、さらに夫は私に「食べるか?コーラ飲むか?」のジェスチャーをしてきたの

で、ますますイラっときた。映画が終わってから、夫だけに苦情を言った。


映画が終わって、夫とちょっと一杯引っかけながら映画の感想を話し合った。

私よりは興味がなくて観に行った夫でも「面白かった」という感想だった。私に比べて感

受性がちょっとという夫でも、あの映画のスケールの大きさに気づいたようだった。


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