ぼけのたわごと             文は上一朝(しゃんかずとも)


大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
今回のシャンさん、自己矛盾とも戦って身悶えしてます。

なぜ動かぬか                             

綱紀ではなく、興起でもなく、光輝でもちがう。好奇、いや後期でしたね。しかし、ど

の「こうき」を当てはめてもなんとなく納得がいくような後期高齢者医療制度です。

評判が悪いので通称長寿高齢者医療制度とするようですが、公式には後期高齢者医療制

度です。どのように呼びかたを変えても法の精神はかわりません。だれかが言った楢山

高齢者医療制度が法の中身をみるとピッタリのようです。これほどの悪法とわかっても

どうして皆さんは騒がないのでしょう。口では、「軽老思想」「うば捨て」「老人いじ

め」「長寿は懲罰」「高齢者は一分でも早く死ねか!」と威勢のいいことを言っていま

すが行動では示されません。

ガソリン税も同じです。「節約は限界」「生活ができない」とボヤクばかりで、やるこ

とは「往復の分は十分あるが安いうちに満タン」「値下げ店に行列」とミミッチイこと

ばかりです。「自転車を使って節約」なんていうのを聞くと最初からそうしろといいた

くなります。

今回のことに限りませんが、政府に文句があるとき口先ばかりになってしまいました。

いくらテレビのインタビューで吠えたって、日本のマスコミは主張を持たないからなん

の足しにもなりません。

残る手段は行動あるのみです。例えば後期高齢者医療制度に反対なら、年寄りをはじめ

反対する人達が巣鴨のとげぬき地蔵の商店街に集まればいいのです。お参りに来たので

すから、デモの規制にもひっかからないでしょう。そうするとマスコミがかぎつけて大

騒ぎをしてくれます。ガソリン税もおなじです。「給油に二時間もかかりました」なん

てテレビで嬉しそうにいっている暇があったら、心ある人達が自動車で国会のまわりを

グルグル走ればいいのです。これもただの渋滞ですから急には取り締まれないでしょう。

先人は、文句のあるときは行動で示しました。血のメーデーの先輩はともかく、60年

安保闘争、学費値上げに端を発した70年闘争と、なんらかの大衆運動の体験を持つ人

たちはどうしちゃったのでしょう。いずれの行動も政治に確たる変化を起こすことは出

来ませんでしたが、その後の国の歩み方に影響を与えたことは事実です。

政治に無関心を決め込み、いざ悪法が施行されてから口先だけで騒いでも、「そりゃ聞

こえませぬ伝兵衛さん」です。


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