●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
たえちゃん、怒りのおかげでで悲しみを克服だす。
もう葬式は、遠慮します。
先週は、葬式ウィークだった。お葬式が二件重なりました。
テレビを見ることもなかったので、世間で何が起こっているか、よく分からなくなって
います。
ひとつめは、夫の叔父さん。
朝早く夫の携帯が鳴ったので、あぁ、ついにこの日が来たなぁと思った。
すぐホスピスに向かい、それからはもう、手伝いを頼まれたりしてバタバタだった。
そうこうするうちに、うちの祖父もついに他界した。
叔父さんのお手伝いがひと段落して、夕方、家でうたた寝をしているときに、入院先の
病院から連絡が入った。
すぐさま母が病院に飛んで行き、私は少し家を片付けて、叔父さんの家から帰ってきた
ばかりの夫と共に、病院へ向かった。
それからバタバタと忙しくなった。
100歳の祖父の娘、であるから、うちの伯母たちは後期高齢者である。その連れ合いも
後期高齢者だからして、いろんな話がすんなりとまとまるワケがない。案の定、人の話
を聞かず自分の言いたい事だけを言い、これまた仕切り屋の従兄が仕切った。
今回で2回目の喪主である母も、クルクルパーなので、どうしようもなかった。
葬式も何とか無事に済んだので、いちおう落ち着いたが、思い返せば腹の立つこともあ
った。全くジジイとババアは話を聞かない。一度決めたことを自分勝手に解釈したり、
覆したり、口出しをしたり、何回も同じことを言ったり、関係のないいろんな人にいろ
んなふうに話をしてみたり、ひどいもんだ。
それでも何とかなっているんだから、細かいことにいちいち腹を立てなければ、たいて
いのことは丸く収まるんじゃないかと思った。
でも、もう葬式は遠慮する。
悲しいより何より、ジジイとババアのフォローがとても面倒だ。