6/23のしゅちょう             文は田島薫

(橋下知事のえらさについて)

タレント弁護士から転身の橋下大阪府知事、マスコミでも言動が興味本位に取りざ

たされ続けてるんだけど、彼の志と良心に賛辞を贈りたい。


国と地方自治体の政治を行おうとする者が普通の頭脳を持ち合わせていれば、当然

考えるはずの問題にもかかわらず、ほとんどの知事たちが避けて来たことを、彼は

きちんと主張しているのだ。

それは、増大した巨額財政赤字を減らすための職員の人件費削減提案。


それに対して大阪府の職員組合は生活権を盾に大反対している。確かに今の日本、

だれがいくら多くの賃金もらっても、生活不安がつきまとうのは事実なんだけど、

かつてのロシアの公務員の給料が一般企業の10分の1ぐらいの上、それも遅配され

てた、って例とは比べないとしても、わが国の一般企業の従業員の生活不安と比べ

たら、組合の主張は噴飯物だろう。


公務員の給与は従業員50人以上の一般企業の平均ということになっていて、これな

ら妥当だろう、って感じる人もいるかも知れないけど、一般企業というのは、いい

時もあるけど、悪い時もあり常に倒産の可能性もかかえているわけで、現に毎年何

万件もの企業が倒産しては、新しい勝ち組の企業が現れて来る、ってわけで、そこ

の従業員が何十年も同じレベルの報酬を保障されてるわけではない。仮に年収2000

万円もらってたとしても、次の年に失業もありうるのだ。そんな一般企業のいい時

の集合の平均値で割り出され、平等とは言えないその平均年収約700万円。

なお、従業員50人以下の中小零細も含めた全労働者の平均となると、400万になり、

もっとも多い数の労働者の平均年収となると300万円を切るのだ。


国の各省庁も各自治体も国民の税金が無駄使いされ財政赤字が増大しようと、自分

のとこへ金が入りさえすれば、そんなこと知ったこっちゃない、って考えてる輩を、

きっぱり攻める橋下知事はえらい。




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