ぼけのたわごと             文は上一朝(しゃんかずとも)


大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
シャンさんの今回は頭がどうかなっちゃてる政治家の詭弁特集。



異星人                             

前号は、“そこには!?”で終わっているので続きがあると思われたでしょうが、“そ

こには!?”の後に、表題の“爆音また爆音”を持ってくるとこの拙い文はグルグルと

エンドレスに読むことができるので続きはありません。─と、今週は3行でゴマカスつ

もりでしたけど、あきれたことが多すぎるのでそれを書くことにしました。


昔々、国の機関に勤めたことがあるので、少々のことでは驚かないけれど「居酒屋タク

シー」には、驚くというよりも情けなくなってしまいました。

深夜の残業ということですからキャリアの連中だと思いますが、人品ここまで落ちたか

と心底情けなくなりました。昔々だって使い放題のタクシーやハイヤーの差し回しはあ

りました。しかし、運転手からなにかを貰うなどということは想像の外でした。いくら

若僧でもタクシーやハイヤーを使える立場にいるという誇りがあったのです。

この件について「1時間も乗るんですよ。ビールくらい飲みたくなっても普通でしょ」

と言った政府高官がいましたが、いまの政治家や役人は、けしからんというよりも異星

人ではないかと思います。


その異星人がやっている不可解なことを取り上げてみました。

「後期高齢者医療制度によって7割が負担減」になるとか。ところが手前勝手な算出基

準と、根拠になる数字の隠ぺいで第三者の検証ができません。

「出生率2年連続上昇」と喜んでいますが、人口が増えたわけではないのです。07年

でみると、生まれた子供と死んだ人の差し引きは18,535人の減なのです。しかも

死者のうち30、777人が自殺者。自殺がなければ、12,242人の増となるのに、

自殺の問題は知らん顔です。

「後部座席でシートベルト」施行当日国会議院の多数が未着用。聞いてみれば「つい、

面倒くさくて」。そう、これは面倒くさいものです。

観光バスのガイドは客に尻を向け、酔客はタクシーの運転手と口論をする。後部座席の

シートベルト未着用でどれほどの死傷事故があったのか。道路の不整備による死者の数

字とどちらが多いのか。その数字は公表しないで国民に不便を強いるのです。

「限定的に自転車の歩道通行を可能に」今の道路事情で自転車はどこを走ればいいので

しょう。歩道通行を禁じて死傷事故が増えたらどうするのか、は検討されていません。


「  」で括った言葉は、新聞の見出しです。どれも、これも一見もっともらしいので

すが問題の本質とかけ離れています。目先をごまかすただの見出しです。

小泉内閣に端を発した「見出し政治」に慣らされ、政治に大きく異を唱えない国民も異

星人になりつつあるのでしょうか。


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