1/28の日記          文は田島薫


チャーと男はつらいよ

きのうはすごくいい天気で、晴れた空の下そよぐ木々のながめや、外の空気が気

持よさそうで、どっか行ってもいいな〜、って気分だったんだけど、適当などっ

か、が思いつかないんで、図書館に行った以外はけっきょく家にいた。


図書館で本の他、音の傾向が自分の好みとは異質だな、って感じててあまりよく

聴いたことのないジェフ・ベックと、チャーのライブ盤2枚組CDも借りて来た。

ジェフ・ベックはかけるとやっぱり、今風リズム+イージーリスニングギターが、

やっぱりいかんな〜、って感じた。

ジェフ・ベックはジミー・ペイジ、エリック・クラプトンと英国3大名ギタリス

トって言われてた名人なんだけど、レッドツェッペリンの独創的なロックを作り

続けたペイジや、オーソドックスブルースを下敷きにオリジナルなロックを作っ

たクラプトンに比べ、私には、現代的な流行音に安易に流されてるように聴こえ

てしまうのだ、ま、これは個人的嗜好の問題といえるのだろうけど、今風に聴き

やすく小奇麗に巧みに表現されたものより、少しギクシャクしてて、こんなんで

いいの?、ってようなものの中に、創造の本質的なもんがある気がするのだ。

で、次にチャーを聴いた。チャーはクラプトンやジミヘン風のギターを日本一う

まく弾くギタリストじゃないか、って思ってて、私も一種の(?)ファンで、さ

っき言ったことと思い切り矛盾するんだけど、少しコピーがかっててもいいから

そういった音を追求して欲しい、って思ってるんだけど、そのCDは、ジェフ・

ベックのと同じ不満をいだかせるものだった。(いやいや私も勝手言うな〜)


で、夜はテレビで「男はつらいよ」を見た。

「男はつらいよ」は何十本もあって、たいていのを見てるんだけど、同じような

筋展開なもんで、どれが見たやつでどれがまだなのか、って忘れちゃうやつもあ

って、大笑いして見た後で、これ、でも前に見てるよな〜、ってことがよくある。

しかし、さっき、創造の本質などと、わかったようなこと書いたんだけど、その

人にとって新鮮に感じられるんなら、創造がどうのとか、大きなお世話かもな〜。


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