2/4のしゅちょう 文は田島薫
(背伸び社会の政治について2)
個人住宅ばかりでなく、大きなマンションビルやビジネスビルやテナントビ
ルなどの建物も全国で盛んに造られてて、景気がよさそうに見えるんだけど、
一部を除き、郊外や地方だと、空室が目立ってたり、商業ビルであれば、客
の数が少なくて、こんなんで商売になるの?ってのが多くて、数年もすると、
ガラリと全体が別の店になってたりとかして、借り手の方も有り金を使い果
たしたり、借金を溜め込んだりしてる例の方が多いはずなのだ。
いつも公的支援で守られる大手企業のサラリーマンか公務員の他は、先代が
こつこつと努力を重ね苦しい時代を経て従業員にやっとある程度の待遇を保
障できるようになった中小企業か、ベンチャーでたまたま景気がいい中小企
業などと共に、いつ倒産してもおかしくない自転車操業の中小零細企業が無
数にあって、現実に順に倒産してるわけだし、たまたま今景気のいい企業だ
っていつまでもそれが続く保障はないのが現実で、それでも、持続努力やチ
ャレンジし続けなければならない経営者や労働者たちばかりなのだし、さら
に、そういったぎりぎりの環境からさえ疎外された失業者たちも多くいるの
が今のわが国だ。
そういった中、産業構造整備や末端労働者へのセーフティネットなどの環境
整備を怠ったまま、政治家や役人は自分の金じゃない安心からか税金の無駄
使いだけじゃ足りない、と無軌道な国債発行という名の借金を重ね、内容の
わかりにくい特別会計を通じて、一般会計よりひと桁多い金を癒着大手企業
や天下り法人、自分たちのファミリー企業に、使えない橋や高速道路や空港、
公共施設など無駄な事業をさせ、それらを大盤振る舞いしても、産業構造上、
ほとんどの中小零細企業や自営で真面目に働こう、って意欲持った労働者は、
いつまでたっても報われる可能性は薄いのだ。
産業構造だって、人間の体と同じで、全身にくまなく血流が行き届かなかっ
たらどんどん弱って行くわけだから、今のように、金融がらみで大手や行政
ばかりが潤おって中小零細が見放されているような自民政治はだめだろう。
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