バースデー鍋
石狩鍋が忘年会で受けたもんで後で遊びに来たサニーに、また出したことを先
月の日記に書いたところ、尾形さんからメールで自分への待遇はちょっと差別
があるんじゃないか、って冗談めいた軽いクレームがあった。
彼の立場になって見ると、なるほど、って思えるところがあって、それは、そ
のサニーが来て鍋を食べて1泊し帰った日の夕方、事務所に来た尾形さんには、
サケの中骨缶とキャベツの炒めものを出したわけで、このメニューは彼が毎週
事務所に来る時と同じものだったから。
でも、休日に前もって来るのがわかってる友人と違い、その日尾形さんが来る
のは夕方の突然の意向だったし、ふだんでも毎週こちらも仕事のあるウィーク
デイにホームページの歌の更新に来る友人に仕込みの準備や後かたづけのいる
料理はかんべんして欲しい旨を伝えた。
で、尾形さんの誕生日なんかだったら喜んで鍋作る、って伝えておいた。
そしたら、彼が先週更新に来た時、今月の今週が誕生日だ、って申告があった。
それに、来週から高円寺であるグループ展にサニーや私や同居人と一緒に彼も
出品するんだけど、週末の搬入に仕事で行けないので、代わりに持ってって欲
しいという要望ももらい、作品を日曜に届けるからその時誕生会をやってもら
おうか、って要望をもらった。
で、昨日の日曜、午後、舞踏の成瀬さんと映画監督の筒井さんとイベントの打
ち合わせしてるとこらしかった彼と連絡し合い、けっきょく筒井さんと一緒に
来ることになったんだけど、彼はまだ作品の書が書けてなく、わが家で書くつ
もりだったらしく、発泡酒を持った筒井さんに自分で買った酒を託し、紙と墨
汁を買ってから30分ほど遅れてやって来た。
一緒に誕生日おめでとう、って言って石狩鍋と発泡酒で乾杯して一時したら、
飲んでるわれわれの少し離れた床に私が敷いた新聞紙の上で、彼はひとり深刻
な顔で長い時間作業するのだった。
尾形さんが合流するまでの間、音を消したサッカーの日本対北朝鮮のゲームを
見ながら、主役の欠けたテーブルで少し間延びした会話しながらの誕生会は、
ちょっと妙で、尾形プロデューサー自身のプロデュースで筒井さんが来てくれ
たおかげでぎりぎり体裁が保たれていたのだった。 |