12/8の日記 文は田島薫
うらぶれたような師走
金曜の晩にクボセンセーから電話あって、北海道から兄貴が来てるんだけど、ココ
アの忘年会を去年は今ごろやったから日曜にでもやらないのかい、やるならそっち
参加するし、やらないなら土曜に飲もう、って言う。
予定ない、って言いながら、そうか、忘年会やるならもうその時期なんだ、って気
がついたんだけど、バンドゴッコメンバーのひとりが肝臓で酒ストップされてたり、
忘年会メンバーじゃないんだけど、親友のひとりが2ヶ月前に倒れてリハビリ中だ
ったりその他で忘年会気分があまり乗ってない自分にも気づいた。
で、とりあえず、土曜の晩浦和レッズサポーターの集まる店でクボ兄弟と飲むこと
にして、早めの風呂に入った後、同居人の田舎から届いたりんごと当人と共に出か
けた。
その日は昼間にレッズのJ1最終ゲームがあって、それの終わった後の流れのサポー
ターでいっぱいでけっこうにぎわってるもんで、勝敗結果知らない私はBSで見て
来てるクボセンセーに、勝ったのかな?って聞くと、6、0で負けたって。
そのわりに、周り中の赤いユニフォームサポーターたち大声で楽しそうだから、の
んきでいい。もっとも、勝ってたら騒ぎはこんなもんじゃないわけで、踊り出した
り合唱したりしだすのが出てきたりするはずなんだから、こんなに元気そうにみえ
て、少し気持はさびしいのだみんな。優勝の可能性なくなっちゃったけど、来期に
つなげられるようにいいゲーム期待してたのに、最後に大ずっこけだもんだで。
でも、ま気をとりなおして酒控えてるふたりの代わりにクボ兄貴と私は兄貴やその
家族の病気の話などで盛り上がりながら(盛り上がってへんがな!…とはいいなが
ら酒さえ飲んでれば楽しい私)たっぷりとお酒をいただいた後、せっかちなクボセ
ンセーの、もう帰ろうスローガンにせかされながら2時間ほどで全員店を出ると、
にわかにさびしい師走の風に吹かれたのであった。