ぼけのたわごと 文は上一朝(しゃんかずとも)
大変お待たせいたしました。
大好評だった酩酊放談のシャンせんせい、装い新たに復活しました。
今回のシャンさんは、「悪い例」を出して、反省について一言。
八月の言葉
(わが国の現状は)「屈辱的和平否屈辱降伏の途に進みつつある」
(その背景は)「敵の脅威に脅え簡単に手を挙ぐるがごとき国政指導者及び国民の無気
魂なり」
東條英機元首相の、敗戦間際ポッダム宣言受諾直後の手記。
これも使える言葉だが、少し解説を要する。まず、前段を「市場経済に振り回されてい
るのは」と読む。つづいて「市場経済の脅威に脅え簡単に盲従するがごとき国政指導者
及び国民の無気魂なり」と読む。現実を直視しないで精神論に走った東條英機だが、有
ってもカネ、無くてもカネ、カネと騒ぎ立てるわが国の現状をみると、人はいかに生き
るべきかということを考える、彼言うところの「気魂」に欠けるのではないか。
それにしても「無気魂」とはむずかしい言葉だなぁ。でも、なんとなく意味はわかるけ
ど、「国民を『無気魂』にしたのはあんただろ!」と言ってやりたい。
八月も今回で終わります。新聞かテレビで知ったのですが、八月は反省の月と言うのだ
そうです。広島、長崎と続く原爆投下。12日の日航機御巣鷹山墜落。15日の終戦の
告知。これは、9月2日の敗戦に続きます。いずれについてもマスコミは、なにを反省
するとは言っていませんが、全てに言えることは人災であるということです。原因を他
人のせいにしないで、いまこそ、なにをどう反省するかという個々の「気魂」が必要な
時ではないでしょうか。
口先だけの反省なら、猿でもできる。あっ、ちょっと古かったかなぁ〜。