4/21のしゅちょう             文は田島薫

(司法の遅れについて)

わが国は経済効率ばっかりテーマに頑張って来ちゃった文化後進国だもんで、いろ

いろなジャンルで、表面だけの体裁がばれかかってるようだ。

それは司法も同じで、例えば、統計上は日本の警察の検挙率が世界でもトップだと

か言ってるんだけど、身元不明の死体やら行方不明者やらの膨大な数はそういった

ものに反映してないようで、年15万もある変死体も司法解剖してるのは欧米の5〜

60%に比べわが国のはわずか4%だって。

で、おまけに、一旦検挙すると、強引に有罪に持って行こうって警察が、乱暴な自

白強要をしたり、証拠のでっち上げまでやられてる、って被疑者側の訴えや証拠を

マスコミが公表しているにもかかわらず、それを無視した裁判が行われ、犯人では

ないかも知れない、って言う要素があれば、推定無罪にしなければいけない、って

いう裁判の原則が無視され、被疑者側からの控訴があってもその有罪決定率は欧米

の6〜70%に比べ、わが国は98%以上だという、しかも、その有罪率の中には、今

回、シャンさんが取り上げている、政治活動のように、明らかに表現の自由を奪う

言論統制的というべき、一般常識でのバランスを欠いた判決が羞恥心もなしに行わ

れてるから恐ろしい。


近代的なビルの中で仕立てのいいスーツを着て、最高学府に学んだエリートたちが、

結局は自分たちの仲間同士の保身やら点数かせぎといった下品な目的のために、詭

弁を弄して顧みない、って言うのが今の日本の司法界の標準レベルなのだ。


見かけの高級さに惑わされないで、そういったもんもしっかり見張って行かないと、

高級スーツを着た珍獣たちの餌食になってしまうかも知れないから気をつけよう。




戻る