●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

賢人たえちゃん、知人の離婚話に、笑いと教訓受け取ってます。


女の人生

最近知り合いになった方、4人中2人が離婚経験者、1人が離婚調停中の女性。

いろんなお話をしてくれて、人生勉強になるというか何というか。お子さんを引き取り、

とにかく生活がかかっているので、ありとあらゆることに必死で取り組んでいてたくま

しい。離婚の原因は人それぞれだろうが、彼女たちの話を聞いていると大きな原因はだ

いたいカネと姑がらみ。山形は三世代同居率が高いので、嫁姑の話はどこででも聞ける。


「姑にね、『嫁はウマベゴど同じぐ働け(嫁は馬や牛と同じように働け)』って言われ

て、お腹大きいのに高いところで農作業してたよー」とか、「元旦那が、ある日突然仕

事辞めてきて『オレはやっぱり音楽の道に進まなきゃならない』とか言いだしてさー、

子供いるんだけど生活どうすんの?って思ってさー。姑は『ウチの息子は5000万円おり

る保険に入っているから』って言うばっかりで、だからどうしろって言うんだろうね?」

とか。

とどめに、「舅は痴呆で車椅子生活で、付き添いが必要なの。でも付き添いしてる姑が、

この間松の木から落ちて骨折したみたい。それでさ、元の亭主から電話が来たんだけど

『それは大変だこと。』ってしか返事しなかった(笑)だってさ、そんなこと言われた

って、今までさんざんイヤな思いしてきたんだから戻るわけないじゃない。実は姑が落

ちたその松の木さ、アタシが嫁に来た時に実家から持って来た松の木なの!」って言う

ので、みんなで「すごい!バチが当たったんだ、バチ!」って大笑いした。

現在離婚調停中の人は、先に離婚した2人に法的な手続きとかアドバイスをもらってい

て、解脱者の口伝や智恵というのは素晴らしいもんだと、変に感心してしまう。


「独身の頃から簡単な日記を書いていたんだけど、結婚してからは姑にあんなコトこん

なコト言われた、ってイヤなコトしか書かなくなってて・・・読み返したら細かいこと

まで思い出しちゃって、それ以来日記は書かないことにしたの。」っていうもったいな

い話もあった。

私はこの話を聞いて、逆に数行でいいから「幸せ日記」をつけようと思った。読み返し

てみて、どっちみち細部のことまで思い出すんだったら、イヤなコトよりは楽しいこと

を書き記していった方が楽しいじゃないか、ってヒラメイタ。


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