●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、若者の、オイオイ言葉を見つけて来ました。


オシエテモラッテマセン。

「教えてもらってないので、分かりません。」についての話題になった。

最初聞いたとき、何じゃその言い方は!?と思ったが、近年のカイシャ組織ではよく聞

くフレーズであろう。イマドキハヤリの逆ギレ的発言か?こちら側は「ワタシ仕事しま

せんが、何か問題でも?」っていうふうに受けとっているのだ。

「教えてもらってないので分かりません、って言う人に限って、何回も教えてるんだけ

どねー!分かんないんだよねー!」

「教えてもらってません、って言う人に教えても、仕事しないからね〜!」

「アンタ、教えたら絶対ちゃんとやるんだな!?って思うよね〜!」

教え方が合わないのか、覚える側がどうかしてるのか、それは知る人のみぞ知ることな

のだが。


同感である。早い話が、付け加えた一言が余計な響きに聞こえるんである。綾小路きみ

まろ氏風に言えば「一言多いのですが、言葉が足りません」って感じ。

そりゃ教えてもらわないと分からないことだってたくさんある。でもそれ以前に、言葉

を返す相手への思いやりとかお互いさまとか謙虚とか物事に取り組む姿勢っていうか、

そういう「ココロのセンス」は何処に行った?

最初っから誰かに何かをしてもらって当然という姿勢なら、いくら周りがその人に何か

を与えたとしても、その人はまったく気がつかないだろう。

精神論かもしれないが、あぁそうかもよ。(←開き直り)でも、会社辞めて素晴らしい

人々に出会って、最近やけに気づいたんだ、物事にはちゃんとした言い方があるんだっ

てことを。


アタシだって一度堂々と言いかましてみたいさ。あぁ、言いかましてみたいのだとも。

「人生は、どういうふうに生きたら間違いないの?」

「教えてもらってないんだから、分かりません!」


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