11/26のねこさん 文は田島薫
しっこねことととととねこ
さいたま市のねこ日記、朝、相変わらずねこさん見えないんで、昨日の夕方
自転車で図書館に行く途中で会ったねこさんについて。
自宅から出て、ちょっと急な坂(斜度20度ぐらい)の住宅街をギアを軽くし
て登り、JR武蔵野線がトンネルで下を通ってる上の道もずっと住宅街で、そ
のあたりに高層マンションが建つ計画らしく、それに反対する看板が並んで
るわきを通り、2回ぐらい曲って図書館方向になだらかな下り坂になってる
途中にある3階建ての小さな小奇麗なマンションの前の小さな小奇麗な駐車
場でマンションの壁に尻を向けて小太りの三毛ねこがしっこをしていた。
お、ねこだ、って見たら、向こうもこっちを見て、ほんのしばらく見つめ合
ってたんだけど、向こうは途中で止めるわけに行かないんで、仕方なく、っ
てことなんだろう、特に感想はありません、しっこしててなにがわるい、っ
て動じない表情が、体がりっぱなこともあって堂々として見えた。
わるくありませんよー、って目で言ってからわきを曲ったところのさっきの
より家賃が安そうなアパートの前の自転車の陰からちょっとおどおどした子
ねこが顔を出した。
なんだか顔のパーツもみんな小作りでそれが顔の中央に集まっちゃった感じ
の顔で、あれれれ、愛きょうあるんじゃないの〜、って見えたんだけど、ど
うもやっぱり、おどおどしてて、通りすぎて振り返ったら、そのおどおどち
ゃん、かなりのスピードでととととと、と道路を横断してくとこだった。
で、前向くと、図書館前に続く道の向こうは夕焼けだった。