5/14の日記          文は田島薫



ギターと図書館と高倉健とビール

前日からチューニングしてあるアコースティックギターに加えエレキギターとエレ

キベースもチューニングし、スタンバイオーケー、あまり気が進まなそうな悩み出

版社をなだめて、アンプセットしたり、ベースを首にかけてあげたりしてると、ど

ーゆーわけか、向かいのアパートの住人がこっちを見ながら窓を閉めた。

ちょっとボリューム下げるか〜?、ってして、オリジナル2曲を通し練習。


図書館で借りて来てた読み残しをこなしてから、図書館へ出かけ、ウィトゲンシュ

タイン(だれなんだ?)の本とイスラム教の本とジャズボーカルの本などを借りて

来てから、その場運動やって風呂に入り、出たら、ビール。


夜はショーチューをなめながらレンタルで借りて来てたDVDチャン・イ−モウ監

督、高倉健主演の「単騎、千里を走る」を見た。

高倉健は昔、網走番外地のようなヤクザ映画がかっこよくて、ずいぶん心ひかれた

ことがあったんだけど、実のところ、私は義理や人情といった話はあまり好きじゃ

ない、って思ってるんだけど、そういった話でも、知らずに感動してしまってるこ

とがあり、それは多分、形をつくろう、ってものではない、実のあるものの場合に、

それもありなんだ、って感じるのだろう、そして、多分正直で情の深い人柄である

高倉健の演じるそれはいつもそれだったような気がする。

多分私にはとてもできないだろう、ってことを普通にする人間を見ることで、知ら

ずに驚き、心が動くのだろう。

高倉健、って、本当に今でも、現実に存在するのが奇跡のようにかっこいい男だ。

この映画も、これが高倉健です、って、ただチャン・イーモウ監督が紹介したドキ

ュメントのように見えた。


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