7/23ののらねこ       文は田島薫


別人くろとらと埼玉親子

今朝は曇ってるんだけど蒸し暑い天気のせいか、ねこさんの活動は鈍いようだ。

ココア食堂にも、お客さん来ないなー、って思って、窓の外をねこ待ちがおで

見てると、ベランダの方から、最近よく顔出す別人くろとらが顔を出した。

よ、って声かけると、以前は逃げる素振り見せたんだけど、今は、ん、って見

返して落ち着いていて、ほっとくと、ゆっくりエサの方へ行って食べている。

クボセンセーが昼食のパンを買って帰って来て、とらが来てるよー、って言い、

ベランダの方見てるから、またベランダに少し逃げたようだ。

パン食べるかな、ってセンセー、買って来たやつをちぎってやってる様子。

食べないかー、あ、や、食べてる食べてる、って言ってるんで、窓から見ると、

けっこう熱心に食べていた。


路地の見回り行ったけど、ねこさんだれもいなくて、うちの事務所のあるビル

の手前の路地まで帰って来たら、現れたうすちゃのとらと合流、同じ方向に歩

いてから振り返って立ち止まり、そっちを見ると、そっちもしばらくこっちを

見てから車の影に歩き去った。


クボセンセーの埼玉の自宅の裏の家では、のらねこが子供を生み、センセー、

子ねこが来るとミルクを出してたら、今度は毎朝雨戸開けると、親子で待って

るようになり、小さな器に入れたそれをみんなでがつがつ飲むんだそうだ。セ

ンセーんとこ以外でももらってるはずだ、って言うけど、母親、やせてるそう

だから、親子の事情はそれほど余裕あるもんじゃなさそうだ。


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