●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、遠く離れた戦場に向かう友人を見送りました。


幸せに、なってね♪

お友達のしずちゃんが結婚することになった。

この週末、内輪でおめでとうの会を行なった。

しずちゃんは私より少し年上。そして参加した友人たち10人はみんなほぼオバチャンと呼

ばれる年代である。っていうか、ほぼ知らない人ばっかりだったのでよく分からないが、確

かに年下なのは我々仲良し組3人くらいだった。みんな家庭のことの合間をぬって集まって

くれた。

しずちゃんとは10年くらいのお付き合いで、英語が堪能で旅行会社に勤めていた。このと

ころ私がピョンピョンと海外を飛び回っていたのは、なにを隠そう、しずちゃんのマネージ

メントによるところなのだった。

「しずちゃん、どっか行きたい!」と突拍子もなく私がしずちゃんの勤めている旅行会社に

駆け込むと「あいよ♪いろいろあるよん♪確か安いのあったかも。」と言って、戸棚の奥か

らお得なツアーをおすすめしてくれるのだった。チケットだけの手配でも、いろいろとアド

ヴァイスをくれるマネジメントぶりだった。ホント、今までどんなに助かったか分からない。

ずーっとずーっと真面目に働いていて、結婚していなかった。全然ブスじゃないし、むしろ

可愛くて面倒見が良くて、あぁ、しかし控えめで気さくで、お姉さんというよりチョー友達

って感じ。だから、結婚するって話を聞いたとき、とても嬉しかった。

山形駅前の居酒屋さんで、みんなで集まって楽しく過ごした。ケーキを焼いてきてくれた人

もいた。結婚生活の先輩である我々が、もっともらしく経験談や注意事項をお話した。しず

ちゃんはずっと笑顔で聞いてくれていた。結婚生活は大阪になるそうだ。山形からだと遠い

し、食べるものだって違うだろう。ちょっとした国際結婚並だと勝手に想像した。

みんな主婦なので、1次会のみで解散となった。

みんなでハグしてお別れした。しずちゃんはとっても華奢だ。こんな細い体で、明るくても

控えめな性格で大阪のオバチャンたちと渡り合っていくのかな。大丈夫かな・・・


しずちゃん、幸せになってね。大阪はちょっと遠いけど、山形にいる私たちみんな、しずち

ゃんが幸せでいてくれることを、祈っています。今まで仲良くしてくれて、どうもありがと

う。これからもお互いに幸せな人生を創っていこうよ。


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