1/9の主張 文は田島薫
(憲法改正について)
安倍首相は年頭のあいさつの中で、憲法改正への意気込みを示した。
戦後60年にわたって守って来た、戦争放棄の平和憲法をやめにして、いつでも、
軍隊を海外に派遣できるようにしたい、と考えているようだ。
北朝鮮などからの攻撃の可能性を引き合いに出しては自国を自国の若者が命を
かけて守るのは当然のことだろう、って言って、それがなんだか、その通りだ
な、って賛成する若者も多くいるようで、それに自分は戦場に出て行く心配は
ないと踏んだ首相を始めとした老人たちの多くが賛同する始末。
愛する人のいる美しいわが国を、命がけで守る、って美辞麗句で騙される人々。
冷静に状況を見て、例えば北朝鮮が攻めて来るとすれば、米国の対イラク政策
のような理不尽な恫喝とそれを支持する追従国に対しての反動であろうし。
米国が危険な国と言う国のその理由は、米国自身が一番保有している核軍備を
その国がする可能性がある、って、理不尽な言い分。
確かにイラクのフセインは独裁政権で乱暴な圧政もしたかも知れないが、イス
ラム各派や他民族をまとめ上げ、国民に一応安定した生活を保証していたのに、
米国の根拠のない言い訳による攻撃で、10万の市民を殺りくし、国中のだれも
が死と隣り合わせの内乱の泥沼状態だ。
そして、イランに対しては核開発を止めさせようと非難するくせにパレスチナ
に圧政をするイスラエルの核保有に対しては何も言わないアンバランス。
わが国は米国と同盟関係を強化しながら、結局米国の勝手な国益追求の戦略に
参加させられるだけで、敵国からわが国を守るため、なんて自分を正当化する
妄想でしかないのだ。
わが国がやるべきことは、そんなことではないはずで、世界にもただひとつの
すばらしい戦争放棄を謳った平和憲法9条を守り、米国には他国に対する理不
尽なアンバランスを批判したり、世界に戦争放棄を訴えて行くことなのだ。
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