2/19の日記          文は田島薫



追い込み仕事の余波

週末の金曜の夜から翌日明け方、仮眠して、またその夕刻まで、プロデューサー

尾形さんの友人のデザイナーから締めきり直前にバトンタッチされた、筒井監督

の映画
のチラシデザインの原稿追加やら修正希望の検討や意見のやりとり及び作

業を尾形さんと酒を飲みながら(そ〜ゆ〜仕事のやり方かー)やったもんで、休

日は1日だけとなり、家でゆっくりすることにした。(いつもと同じだろっ)


ギター弾いて、テレビ見て、新聞と本読んで、夜は発泡酒とショ−チュ−飲んだ。

(いつもと同じだろっ)


何かいつもと違うことなかったか考えてみたら、そうそう、読書中、図書館で借

りて来てたピアソラのCDを聴いたんだった。

ピアソラはアルゼンチンのバンドネオン奏者で作曲家の第一人者で、近年日本で

も大人気だ、ってことはいろんな機会に見聞きしてたんだけど、タンゴのイメー

ジがあんまり私の趣味じゃない気がして、ちゃんと聴いたことがなかったのだ。

で、聴いて見ると、大編成バンドバージョンの方は、年代が古いせいもあるんだ

ろうけど、アレンジともからみあって、大仰に盛り上げて行くところが、どこか

大衆演劇に見られる「大見栄?」を連想させて、予想を裏切られ、泥臭せー、っ

て感じたんだけど、逆にハマルとここが受けるところなのかも知れないな〜、っ

て思った。

同じ泥臭いんでもブルースなんかだったら大好きなのに、こっちは、私には、ち

ょっとなー、って感じてしまうわけだから、ま、何でもそうだけど、人の感じ方

はやっぱり千差万別なもんだ。

で、それは固定したもんかと言えば、例えば、坂本龍一がレゲエ音楽に対して、

なんだこりゃ、って否定してたのが、後で良さがわかるようになった、って話が

あったから、私も後でもっとピアソラが好きにならないとも限らない。


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