●連載 がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、地元の豊かな自然満喫だす。


サクラ2007

桜が満開→散りぎみです。

先日、めっちゃ忙しくて青田赤道(どおくまんの漫画の主人公)みたいな車輪足のココ

ロで車をぶっ飛ばしていたところ、馬見ヶ崎川の通りの桜が満開で「はっ…!」としま

した。まったくもって景色を見る余裕の無いワタシ。。。でした。

そしてこの週末、夫の実家の家族とともに、またまた上山温泉へ行きました。おにぎり

を持ってみんなで桜を観よう!と。桜の時期にありがちな、ちょっぴり雨が降ったり止

んだり、晴れたり曇ったりしていたお休みの昼下がり。

我々ご一行さまは、上山城にある月岡公園へ行きました。秋には全国かかし祭りが行な

われたり、真冬には「かせ鳥」という妖怪(?)のお祭りがあるところ。私たちが着い

た頃はちょうど晴れて、美しい桜を充分愛でられました。「ああ、いい香り〜」って、

弁当持ちの私は、桜の花の香りとお弁当のおいしそうな香りとで、オトクでした。

何だろう、桜のあの美しい微妙な色。白でないピンクでない色。本当に桜色というので

しょうか。そして、草の香りとも木の香りとも花の香りとも言えるような、あの桜のコ

コロに息吹が感じられる香り。そして遠くには、私の大好きな蔵王の山。頂上にはまだ

白い雪が残っています。まるで水墨画。神々しい景色。

上山温泉に一泊し、翌日は斉藤茂吉記念館へ。むずかしいコトは分からないんだけど、

素朴だったり力強かったりユニークだったりする歌や書画に触れ、なんだか少し頭が良

くなったような気分でした。そして斉藤茂吉を尊敬する祖父へのお土産にパンフレット

を買いました。祖父から本を貸してもらって、少し読んでみようかと思っています。

降り続くあいにくの雨で、今年の桜の花はいよいよ散ったけれども、その先から緑がち

ょこんと顔をみせはじめている、山形。


戻る