4/16ののらねこ       文は田島薫


罰ねこさんの人助け

先週、さいたま市の自宅の前のねこの話をしたんだけど、ちょっと肌寒い今朝も

家を出てみると、となりの家の前の道に、となりの愛想のいい方のねこがひとり

ぽつんと出ていて、たたずんでいるんで、どうしたのかな〜、って思いながら近

づいたんだけど、その時彼の家のドアががちゃ、って鳴ったんで、そっちを見る

とどうもドアの後ろに奥さんがいる気配がした。

よく事情をつかめないまま、とりあえず、彼のそばにしゃがんで、頭とあごをな

でてやってたら、またがちゃ、ってドアの音がした。

どうも、悪さをした彼を奥さんが叱りつけて罰として、一回外へ追い出し、ちょ

っとその後の様子をドアの中からうかがっている、って事情が想像された。

そうすっと、罰あたえてるねこに、部外者が、いいこいいこ、ってやってちゃ、

奥さん、舌打ちしちゃってるだろうな〜、って気づいて、彼に目で合図してから

立ち上がったのだった。


都内の事務所に着くと、すぐにバットマンが来て、エサの催促し、すぐ後には、

ツートン2せらしき背中が食事するのをドアよこの窓からのぞいた。

となりのベランダではブラッキーが寝てて、さっき合図送っておいたから多分、

後で食べに来るはずだ。

きょうは小雨も降ってきちゃったし、酒屋に行かなくても酒があるし、路地の見

回りさぼっちゃっても、コラムもおーけー、さいたま市の罰ねこさんに感謝。


戻る