10/10の日記 文は田島薫
煙幕舞踏の夕ベ
プロデューサーの尾形さんを介して知り合った舞踏家の成瀬信彦さんから、チラシ
の画像の面付けをちょっと手伝ったお礼にと公演に招待されたので、有料入場の悩
み出版社とサニーといっしょに王子のシアターまで、お返しのしょーちゅーを1本
下げて出かけた。
今回の公演はシアターが主催で、成瀬さんの他に、宮下省死さんと女流舞踏家小林
嵯峨さんとの共演で、さすがに定評のある舞踏家の共演は空気感を変えるような、
緊張と弛緩の豊かなシンコペーションで進み、ちょっと眠くなったり、目が覚めた
り、不安を感じたり、笑ってしまったりの、情緒の遊びを堪能させてもらえた。
とは言うものの、開演時に炊かれていた香の煙が狭い劇場内に充満し、後で聞くと
サニーたちも息苦しかったらしいことがわかったんだけど、アレルギー鼻炎で鼻つ
まり気味の私はあまりの息苦しさに失神しそうで、何度も表へ新鮮な空気を吸いに
脱走しようか、って衝動にかられたけど我慢した。(我慢会か〜)
終わると、外で顔見知りたちがあちこちにたむろしていて、パーティ王(?)の尾
形さんもあちこちの場を仕切っていて、打ち上げにも当然の参加スタンバイしてて、
私も同席すると決めているはずなんだけど、実は前夜に彼から電話があり、我が家
に来たい、ってことで、もうその日の晩酌の量は摂取した後だったんだけど、彼が
持参した日本酒を1本ふたりで開けてしまって二日酔い気味だったのだ。
おまけに、下北沢でやってるグループ展の搬出が翌日で、そこの打ち上げもある可
能性があり、そうなると、私は尾形さんと3連チャンの大酒大会の快挙を成し遂げる
ことになってしまうわけで、中日は早退することにして、地元の駅に車で来てるサ
ニーは会場入場せずに帰宅、私と悩み出版社は会場でそれぞれビール中1本と小ナ
マ1杯だけ飲んでから少し支払って水墨の北山さんらと同時に30分でおいとました。