10/2の日記 文は田島薫
ジョン・レノン・ミュージアム
ジョン・レノンをきっかけに知り合ったmixi上での友人である仙台の男が最近、は
るばる、さいたま市のミュージアムに来たって話を読み、さいたま市に住んでいな
がらまだ一度も行ってない、っていうのはどうもまずいんじゃないか、って、妙な
使命感にかられ、昨日、雨降ってる中出かけた。
同じ市内なのに自宅のある駅から北へ電車で4つ目の駅が、それのある新都心駅で
(ちなみに南に4つ目だともう東京都区内)、駅ができてからもう何年も経つのに、
出無精の私はその駅に降りるのも初めてなのだ。
ドーム状のガラスの建物の改札を出てそのまま歩いて行けばよかったのに、わざわ
ざ、わきにあった階段を降りたため、それらしい表示を見つけられず、ひとけのな
い路上にいたガードマンに教わって、けっきょく不要な、雨の降る地上の道路経由
をしてから、ミュージアム入口に着いた。
聞いてはいたけど、スーパースターとはいえ、個人の言ってみれば古い日常資料を
展示してるだけの入場料としては、学生1000円一般1500円は高いんじゃないか〜
? 世界平和を祈願する文化施設(?)って謳うんであれば、一般300円、学生
と子供はいつもタダ、ってことでもいいんじゃないか〜?、って、金に細かい私は
感じたんだけど、熱狂的ジョンファンから、何馬鹿なこと言ってるんだ、1万円払
ったって安いぐらいだ、そんなケチはファンじゃない、って怒られる可能性もある。
雨と入場料のせい(?)で(まだこだわってる)、その時の入場者は10人いるか
いないかだった。
市販の一般書でも語られてる彼の歴史説明も、リアルな道具や衣服の展示と、巨大
に引き伸ばされたニューヨークの写真などといっしょに見せられると、確かに、彼
の歴史をバーチャル追体験してる気にさせられ、親子関係の不遇や、政治運動家た
ちへのシンパシーや活動、CIAに危険視されての監視や滞在不許可や裁判、といっ
た苦闘を一緒に味わった。
そこを経て、いきなり終盤の真っ白な部屋に入った時、助かった〜、ってような癒
しを感じた。(それを仙台の男は、ジョンが「自分をあふれさせる」ような、って
表現した)
人が生きるのに一番大切なものは、まず自分というものをよく見る感じるつきあう、
そして、愛する家族をよく見る感じるつきあう、ってところから力をもらうんだ、
ってことなんだろうな〜、って感じられた。
1500円、安いじゃね〜か、ちくしょー、チップ払って来ちゃおうかな。