11/27の主張             文は田島薫



(リーダーの仕事について)

自民の教育基本法改訂の目的に基づいた質議応答で、安倍首相は野党から、いじめ自

殺をなくすための方策を聴かれ、教師や親が子供とよく話し合うことだ、のようなこ

とを言っていたので、地元町内会かどっかでの、ただの親父の意見を連想した。


そんなことは、だれだって考えてることだし、努力だってしてるはずなのだ、それを

したいと思ってても、できない状況があったり、そういったいじめや自殺が起きる根

本原因というものは、教育現場での構造的問題なり、それから派生する家庭環境での

問題などがあるはずだし、国の政治家なり、そのリーダーが考えなければならない事

は、それについての法的整備などであって、それにしたって、教育基本法で、子供に、

愛国心や命の大切さを教え込む、ってことでは全くなくて、頓挫した、ゆとり教育の

問題点の検討なり、蔓延する不要な受験教育の検討改善、異常に増殖しつづける不要

大学の廃絶と、教育制度の解体といった大枠のもののはずなのだ。


ゆとり教育政策のために、却ってカリキュラムこなすのがきつくなって、学力低下と、

学習塾の増大のマイナスの結果になった、って現場の教師が嘆いているようだけど、

受験教育体制そのものを野放しにしたまま、ゆとり教育ってやったって、そうなるの

は、当り前のことで、子供のだれもが受験勉強に忙殺されるのが普通のこと、って現

実を、勉強やりたい子供にはどんどんやらせればいいけど、やりたくない子供には、

大学に行かなくても、安心してそれぞれの学習レベルや学習スピードに対応できるそ

れぞれの職業訓練なり専門学習なりをやれる教育体制を創ることなのだ。


家庭生活の理想的な在り方と現実のギャップを見て、産業構造労働構造の不平等なり、

無駄や矛盾がないかを検討し、だれもが安心してゆったりと毎日の生活を楽しめる環

境を創るための構造を整えるための法的整備を進めることがリーダーの仕事であって、

そういうものをほっといて、精神的な説教で、ってのは役目が違う。




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