5/1の主張             文は田島薫



(政治家の抽象論ついて)

仕事には世の中のいろいろな役割があり、学者のように、現在と、それよりも先の

よりよい世界の創造のために研究する人、現在の仕事をより確実にやり遂げること

によって、結果的に未来のよりよい世界の創造のデータを提出する人。


で、政治家はどっちかっていえば、後者で、現在わかってるデータをきっちり認識

し、より合理的、現実的、具体的政策を提案、実行するのが、仕事のはずなのに、

何か勘違いしている政治家が沢山見受けられる。


大坂の方じゃ大手業者とつるんで現在でも入り手のいない無駄な巨大ビルや施設を

多量に作り財政赤字を拡大させる一方、あふれるホームレスが冬場何人も凍死し続

けてる、って、明らかな現実を無視し続ける、その金の使い方、政策のあり方、っ

て政治の目的、市民への奉仕、って観点が忘れられてないか。


昨日も、テレビ番組で官僚出身の首相候補が、現在日本で拡大する正社員と非正社

員とに代表される所得格差社会について司会者に意見を求められ、競争社会への支

持を「元気な社会」、などと何度も表現、司会者が聞いてる本質的な問題点である

切実な不平等をどうするのか、ってことに関しては、ほとんど感知してないことを

露呈しながら、取ってつけたように、そういう格差がなくなる方策が出来ればいい、

などと他人事を言ってる。


あんたが首相になったとしたらどうする、って質問されてるのに、うそ笑いをしな

がら、難しい問題だ、などといった風な学者気取り。

政治家ってものは、いつだって、その問題はこうこうこう、いった形で解決したい、

って具体的、情熱的に語るべきもんなのだ。

それは難しい問題で、今ある矛盾点は時間が解決してくれるはずだ、などと発言す

るのは、学者かぶれのど素人と相場は決まってるのだから、われわれはそういった

無能人間を支持しないように気をつけよう。




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