5/15の日記 文は田島薫
ジミヘンの失敗土曜日は将棋対戦希望友人と悩み温存出版社がそれぞれ自宅に遊びに来たので、将棋
対戦の相手を完全初心者の出版社に押し付けることができてラッキーだった。
将棋友人Sは、自分が勝てれば相手はだれでもかまわないらしく、駒の動かし方もよ
く知らない相手を前に終始ご機嫌だった。
夜はジーコジャパン対スコットランド戦テレビ中継をみんなで一緒に見たけど、以前からさほどサッカー通ではなかったSはスコットランドの実力を過大評価し、さかん
にスコットランドが勝つ方に1万円賭ける賭けを持ちかけたけど、私も何だか日本の
勝利に確信持てず、その誘いには乗らなかった。(日本の勝ち目算だったはずの結果
はけっきょく00での引き分けだった)
出版社はBSの録画を頼んでおいたジミヘン、ワイト島ライブのビデオを持って来てくれたので、これもみんなで見た。
エレキギターをセットしといて、一緒に合奏したけど、私以外の鑑賞者には、ジミヘ
ンの邪魔をしてるようにしか聴こえなかったかも知れないけど、さいわい当日の熱狂
的ファンは私だけだった。
ワイト島ライブはうわさではいろいろ賛否両論、問題の多いライブだったようだけど、確かに出だしから、ジミヘンは不機嫌そうで、投げやりふうの発言から演奏開始した。
中身はそう悪いもんじゃなかったようだけど、終わった時もまた、不機嫌投げやり風
に発言して、ギターをほんとに床に投げ捨てて退場して行った。
終わった後のスタジオのタレントがかっこよかったですねー、って言ってたけど、私はちょっといくらジミヘンでも、おいおいそんな乱暴はいけないよ、って言ってやり
たい気分だった。
ジミヘンも若者だし、いろいろ怒ることもあったんだろうけど、演奏が天才的だから、
全部かっこいー、とは、いい年の今の私は思わないのだ。
彼の、ギター燃すパフォーマンスだって、私はかっこいー、とは思わないし、嫌いだ。
弾いた後のギターは、ありがとう、って言ってから、そおっと仕舞ってほしかった。だからといって、そんなことぐらいで彼をきらいにはならないけど。