●連載 がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
今回は、東京がいい、って幻想に気がついた、って話。
何だか山形が好きになってきた。
ずーっとあんまり山形が好きじゃなかった。
冒険も刺激も無いと思っていた。話をすれば絶対、何町の誰それさんを知っている
とか、親戚だとかっていうのがあるから、何だか息苦しくてツマラナイと思ってい
たのだ。
で、我々第二次ベイビーブームの受験戦争を一生懸命くぐり抜け、これからの自分
の未来にワクワクしながらトーキョーに行った。
イナカモノは「トーキョーざ、人が冷てえべ。」って言うけど、私はそうは思わな
かった。きさくに話かけられるし、礼儀正しい。プライベートに立ち入ってこない
のが、イナカと違ってかえって気楽なくらいだった。でも、困ったときにはみんな
親切だった。トーキョ−での友人もできたし、楽しい思い出もたくさんある。
そしてユメ破れたワケでもないけれど、何となく山形に帰っては来た。でも、その
うちまたトーキョーに舞い戻ろう、と考えていた。でも、お金もきっかけも無いま
ま、実家で気ままにズルズルしているうちにとうとう結婚してしまった。こりゃ仕
方ないな、山形で生活していかねば、とハラをくくった。
んで、自分たちで少しずつ、生活のいろんなことを学んでいるうちに、山形ってす
ごく良いところなのかな、と思ってきた。
季節のお野菜や果物が手に入りやすい。しばしば頂くこともある。こりゃいい。
遊びに行きたければ、自然がすぐそこにある。お山の空気は良い。車で西蔵王に向
かう途中「あ、ここ辺りから空気が違うくなるんだ。」っていうのを感じる。コン
ビニでおにぎり買って、山で食べたら立派なレジャーだ。(ゴミは持ち帰りましょ
う)
美容に気を配るなら、すぐそこの温泉に行けばいい。どこに行ってもツルツルお肌
になる。
最近は、こっちの方でもユニイクなお店がいろいろあって、楽しくお洒落な洋服や
雑貨や飲食店にも不自由しない。どうしてもそんなにアーヴァンなコトしたければ、
仙台(所要時間約1時間/バス料金往復1500円)でコト足りる。
おぅ!?山形で何不自由無いじゃないか!!
simple life is freedom♪(犬井ヒロシ風)
要するにトシ取ったのかもしれない。そう言われればそうだ。でも、女には「適応
能力があんだべさ♪(^^)」って言おう。