6/12の主張             文は田島薫



(ワールドカップを楽しもう)

日韓主催ワールドカップからはや4年、またその季節が来たから、また同じような

こと書いちゃいます。

Jリーグが発足してから10年以上経ち、海外チームで活躍する選手も沢山出たりし、

日本の選手の技術もどんどん上がり、今回も、かなりの期待は持てる。

一次リーグの第1戦は本日、対オーストラリアで、順位的には日本より下位だから、

日本国内の、あまりサッカーを知らない層は、順位通りに勝てるはずだと、思っ

てる人が多いようで、それで行けばブラジルに続き2位確定で、軽くリーグ突破っ

てことになるわけだけど。

順位そのものが実力を忠実に反映してるものと言い切れない、というのが定説で、

オーストラリアは身体も大きく、監督は前回、韓国をいきなりのベスト4に導いた

実力者、監督でチームぐんと変るわけで、侮れない。

一次リーグ進出チームはどこも実力派だし、どこのチームも勝つつもりでいるわ

けだから、勝つことも負けることもどっちもありうるのだ。


前回のW.C.でもゲームのたびに「絶対に負けられない試合」っていったかけ声が

マスコミで氾濫し、人々もその気になって盛り上がった、って部分もあるんだけ

ど、選手たちにしたら、けっこう迷惑で、単なるプレッシャーでしかない言葉に

感じられたに違いない。

試合前の選手に、優勝ですね、ってのはシャレとしても、勝ちますね、とか、必

ず勝ってください、って言った表現を安易にぶつけるのはいかがなもんだろう。


スポーツの試合はどちらも、ただベストをつくす、ってことがすべてで、結果は

わからないものなのだ。

勝てば当然のこと、負ければ、ミソクソで、すぐにそっぽを向く、ってことでは、

スポーツを観戦する、って本当の楽しみをわかってない、とも言えるのだ。

本当のスポーツファンは、相手チームにも敬意を感じ、いいプレイには自然に拍

手を送るもんなのだ。

日本チームが一次突破すればバンザーイ、だけど、敗退しても、よくやった、と

拍手で迎え、他国のゲームも優勝まで見届け、いいプレイに感動しよう。




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