6/12ののらねこ 文は田島薫
バットマン腹へる朝、出勤して階段上がって行くと、3階の踊り場の階段口で、バットマンが顔をこ
っちに向けながら立っていて、私の方をずっと見ながら、にゃ〜、って何か訴えた。
ココア食堂のコーナーを見ると、水は出てたものの、エサの方の皿は朝1のシャン
さんによって洗われて、そばに干されていた。
そ〜か、エサないんで、待ってたんだな、って頭なでてやったら、ふだんなら、よせよー、って身体を傾けて帰っちゃうとこなんだけど、きょうは、そーなんだぼく
とってもひもじ〜んだ、ってメッセージを込めて、また、にゃ〜、って言った。
ドアん中入ったら、ちゃんとシャンさんがいて、バットマン来てること言ったら、なんだ、泣けばわかったのに、って言ったけど、多分、腹へってて声に力がなかっ
たのだろう。
カバン下げたままエサの袋持って外出て、皿にあけるまで、バットマン、ぴったり私に寄り添っていた。
ちょっとして、シャンさんが、たばこ吸いにドアの外出て、そっちの方見ながら、
バットマンすごく腹へってるな、って言った。
週末大皿に山盛りにして帰ったんだけど、一時閑古鳥が鳴いてたココア食堂も、また客足が戻って来て、茶とらに、きたなくろ、営業上手であちこちの食堂にに出没
するにせつーとんまで来るようになったんで、ココア食堂の売り切れが早まったの
かもしれない。そー言えば、朝食と夕食の間に追加することも多くなったな。